- ゴールドEAの取引427回を日本時間で集計すると、マイナスだったのは金曜と18時台などの一部だけだった
- ただし勝率は、金曜68%・18時台68%と、全体(73%)と大きくは変わらない。差を作っていたのは、それぞれ3回の大きな負けだった
- 約7週間・1つの区分あたり数十回の取引では、「この時間は弱い」と決めつけるには足りない。止める時間を決めるなら、もっと長い期間で確かめる
EAを動かしていると、「この曜日は負けやすい」「この時間帯は止めたほうがいい」と感じることがあります。実際に、成績を曜日別・時間帯別に並べてみると、はっきり差が出ることも多いです。
私が自分で動かしているゴールドEA「GSS2026 Alpha」の実際の取引でも、集計してみました。対象はデモ口座でのフォワード運用(2026年8月18日〜10月9日、XAUUSD)で、決済した取引427回です。時刻はすべて日本時間に直し、取引を始めた時刻で分けています。損益は手数料・スワップを含めた金額です。
曜日別の成績
| 曜日(日本時間) | 取引回数 | 勝率 | 損益 | PF |
|---|---|---|---|---|
| 月曜 | 60回 | 75% | +51,710円 | 2.38 |
| 火曜 | 83回 | 73% | +39,681円 | 1.55 |
| 水曜 | 98回 | 71% | +17,839円 | 1.16 |
| 木曜 | 86回 | 78% | +9,725円 | 1.08 |
| 金曜 | 93回 | 68% | −41,685円 | 0.75 |
| 土曜(早朝) | 7回 | 100% | +10,189円 | — |
| 全体 | 427回 | 73% | +87,459円 | 1.17 |
※土曜は、日本時間の土曜早朝(米国の金曜の夜)に始まった取引です。損益が0円の取引は勝ち・負けに数えていません。
時間帯別の成績(3時間ごと)
| 時間帯(日本時間) | 取引回数 | 勝率 | 損益 | PF |
|---|---|---|---|---|
| 0〜3時 | 26回 | 69% | −6,903円 | 0.83 |
| 3〜6時 | 32回 | 78% | −26,465円 | 0.63 |
| 6〜9時 | 28回 | 79% | +23,904円 | 3.12 |
| 9〜12時 | 98回 | 72% | +64,926円 | 2.00 |
| 12〜15時 | 46回 | 67% | +30,995円 | 1.94 |
| 15〜18時 | 68回 | 65% | −11,268円 | 0.89 |
| 18〜21時 | 31回 | 68% | −48,010円 | 0.48 |
| 21〜24時 | 98回 | 83% | +60,280円 | 1.62 |
弱く見えた区分を、1回ずつ見てみると
表だけを見ると、「金曜と18時台は止めたほうがいい」と考えたくなります。でも、勝率を見ると、金曜は68%、18〜21時は68%で、全体の73%と比べて大きな差はありません。
そこで、それぞれの区分の負けを大きい順に並べてみました。
- 金曜:大きい負けの上位3回の合計は−63,529円。金曜全体の損益(−41,685円)より大きく、この3回がなければ金曜はプラスでした。
- 18〜21時:大きい負けの上位3回の合計は−57,746円。こちらも、区分全体の損益(−48,010円)を上回っています。
金曜の中でいちばん大きな負け(−27,592円)は、10月2日(金)21時30分に始まった取引で、ちょうど米国の雇用統計が発表される時刻でした。指標の発表時に値動きが大きくなるのは、曜日や時間帯の性格というより、その日の出来事によるものです。
つまり、今回の「曜日別・時間帯別の差」は、その時間帯がいつも弱いというより、たまたま大きな負けがその区分に入ったことで生まれていた、と見るのが自然です。
時間帯の成績を見るときのポイント
- 勝率と損益を分けて見る損益だけで区分を比べると、数回の大きな負けで結論が変わります。勝率や、大きい負けを除いたときの損益も並べて見ます。
- 1つの区分の取引回数を確かめる今回は1つの区分が数十回でした。この回数では、数回の負けで成績が大きく動きます。止める時間を決めるなら、もっと長い期間で、同じ傾向が続くかを確かめます。
- 指標の発表時刻と重なっていないか確かめる大きな負けが重要な経済指標の時刻と重なっているなら、時間帯ではなく「指標の時刻」の問題かもしれません。
まとめ
曜日別・時間帯別に並べると、金曜と18〜21時はマイナスでした。でも、勝率はほかの区分と大きく変わらず、差を作っていたのは、それぞれ3回ほどの大きな負けでした。
約7週間のデータで「この時間は弱い」と決めつけて止めると、たまたまの結果に合わせて設定を変えることになりかねません。時間帯の成績は、取引回数と大きな負けの中身を確かめてから判断する。今回の集計で、あらためてそう感じました。
※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。記載の数値はデモ口座でのフォワード運用の結果で、実際の取引の成果を保証するものではありません。GSS2026 Alphaは筆者が開発・配布しているEAです。FX・CFD取引には元本を失うリスクがあります。過去の成績は将来の成果を保証しません。投資判断はご自身の責任で行ってください。