この記事の要点
- 重要指標の前後はスプレッド拡大・約定のすべり・急変動が起きやすく、EAのバックテストと実運用で差が出やすい
- 止めるかどうかは、EAのロジックが指標に強いか・自分が許容できる損失かで決める。正解は一つではない
- 発表日時は、経済指標カレンダーで事前に確認する習慣をつける
毎月のように「今夜は雇用統計」「FOMCの結果待ち」といった話題が出ます。EAを動かしている人にとっては、「指標の前後は止めるべきか」が悩みどころです。ここでは、判断の材料になる仕組みと考え方を整理します。相場の方向を予想する記事ではありません。
重要指標の前後で何が起きるか
- スプレッドの拡大:発表前後は取引の参加者が慎重になり、提示される売値と買値の差が広がりやすくなります。
- 約定のすべり(スリッページ):値動きが速いと、注文した価格と実際に約定する価格にズレが出やすくなります。損切りが想定より不利な価格で約定することもあります。
- 急な値動き:発表の瞬間に短時間で大きく動き、その後に反対方向へ戻ることもあります。
バックテストでは通常、スプレッドを一定で計算します。そのため、指標日の実運用ではテスト結果と実際の成績に差が出やすい点に注意が必要です。
代表的な指標と発表時刻の目安(日本時間)
| 指標 | 頻度 | 日本時間の目安 |
|---|---|---|
| 米雇用統計 | 原則、毎月第1金曜 | 夏時間 21:30/冬時間 22:30 |
| FOMC(政策金利の発表) | 年8回 | 翌日 夏時間 3:00/冬時間 4:00(会合最終日の米国時間14:00) |
※発表時刻はいずれも目安です。祝日や日程変更で異なる場合があるため、実際の日時は必ず経済指標カレンダーで確認してください。
「止める・止めない」を決める判断軸
- EAのロジックが指標を前提にしているかニュース時の急変動を狙う設計か、避ける設計かで答えは変わります。販売ページや説明書に「指標時の挙動」が書かれているかを確認しましょう。
- スプレッドや約定の悪化に耐えられる設計か狭い値幅で小さな利益を積む短期売買型は、スプレッド拡大の影響を受けやすい傾向があります。
- 損切りが約定しなくても許容できる損失か想定外のすべりが起きても致命傷にならないロットかどうかを事前に確認します。(ロット計算の考え方)
- 「止める時間帯」を機械的に決めておくその場の感情で判断すると、結果次第で後悔します。「重要指標の前後○分は停止」のようにルール化しておくと迷いません。
ナビスタの経済指標カレンダーを使う
ナビスタのトップページ上部のメニュー「📊 経済指標」から、指標の発表予定を日本時間で確認できます。EAを動かす週の初めに一度見て、重要指標がある日時をメモしておくと、停止するかどうかを事前に判断できます。
まとめ
重要指標の前後は、スプレッド拡大やすべりでEAの実運用がバックテストから乖離しやすい時間帯です。止めるか動かすかに正解はなく、ロジックの特性・許容できる損失・事前のルール化で決めるのが現実的です。まずは発表日時を把握するところから始めましょう。
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