- スプレッドは売値と買値の差で、取引のたびに実質的なコストとして負担する
- ドル円1万通貨なら スプレッド(pips)× 100円が1回あたりのコストの目安
- スキャルピングなど取引回数が多いEAほど、スプレッドの差が成績に直結する
FXには「手数料無料」をうたう業者が多くありますが、取引にコストがかからないわけではありません。スプレッドが実質的なコストになります。取引回数が多いEAでは、これが無視できない大きさになります。
スプレッドとは
スプレッドは、買値(Ask)と売値(Bid)の差です。買った直後に売ると、この差の分だけ損をした状態からスタートします。つまり、エントリーした時点でスプレッド分のマイナスを負っていることになります。
ドル円は1万通貨あたり1pip(0.01円)の値動きが100円です。したがって1回の取引コストは、次の式で目安を計算できます。
1回のコスト(円)= スプレッド[pips] × 100円 ×(取引数量 ÷ 1万通貨)
スプレッドと取引回数別の月間コスト(ドル円・1万通貨)
| スプレッド | 月20回 | 月100回 | 月400回 |
|---|---|---|---|
| 0.2 pips | 400円 | 2,000円 | 8,000円 |
| 0.5 pips | 1,000円 | 5,000円 | 20,000円 |
| 1.0 pips | 2,000円 | 10,000円 | 40,000円 |
| 2.0 pips | 4,000円 | 20,000円 | 80,000円 |
※スプレッド × 100円 × 取引回数による計算例です。業者の手数料体系やレートは考慮していません。
読み取れること① 回数が増えるほど、スプレッドの差が大きく効く
月20回の取引なら、スプレッド0.2pipsと2.0pipsの差は月3,600円です。ところが月400回になると、その差は72,000円に広がります。口座資金が10万円の場合、スプレッド2.0pipsで月400回取引すると、コストだけで月8万円(資金の8割)です。
読み取れること② スプレッドは常に一定ではない
スプレッドは、市場の切り替わりの時間帯や、重要な経済指標の前後に広がりやすくなります。バックテストでは一定のスプレッドで計算されるため、実運用では結果が下振れすることがあります。(指標日にEAを止めるか、取引時間帯の特徴)
EA選びで確認したいこと
- 推奨業者・推奨スプレッド条件が書かれているか短期売買型のEAは、狭いスプレッドを前提に設計されていることが多く、条件が合わない業者では成績が変わります。
- 1回あたりの平均利益と比べる平均利益が数pipsしかないのに、スプレッドが1pipを超えるなら、利益の相当部分をコストが占めます。
- 取引回数をチェックする成績表の取引回数が多いほど、スプレッド条件の違いが結果に響きます。
まとめ
スプレッドは、取引のたびに負担する見えにくいコストです。スプレッド × 取引回数で月間の負担額を概算し、推奨業者の条件が自分の環境と合っているかを確認することが、成績表どおりの結果に近づける第一歩です。
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