- 無料EA「GSS2026 Alpha」のフォワード608回(8/18〜10/29決済分)は、合計+34,834円(PF 1.05)。勝ちの上位6回(全体の1.0%)を外すだけで、利益はマイナスになる
- 反対に、負けの上位10回を外すと+235,679円(PF 1.47)。成績を大きく左右しているのは、ふだんの勝ち負けではなく、数回の大きな負け
- 平均の負け(3,708円)は平均の勝ち(1,764円)の約2.1倍。損益がゼロになる勝率は67.8%で、実際の勝率68.8%との差は1ポイントしかない
EAの成績を見るとき、合計の損益やPFだけを見ていると、その数字が「たくさんの取引の積み重ね」でできているように感じます。実際には、ほんの数回の取引が結果を決めていることがよくあります。
私がフォワードで動かしている無料EA「GSS2026 Alpha」の608回を、1回ごとの損益に分けて、上位の勝ちと負けを外したらどうなるかを計算してみました。
調べたデータ
- GSS2026 Alpha(ゴールド・Middle設定)のデモ口座でのフォワード運用。資金10万円から開始
- 2026年8月18日〜10月29日朝までに決済した608回(勝ち417回・負け189回・損益ゼロ2回)
- 損益は手数料・スワップ込み。運用実績ページと同じ約定データから計算
| 全体 | 金額 |
|---|---|
| 勝ちの合計 | +735,728円 |
| 負けの合計 | −700,894円 |
| 差し引き | +34,834円(PF 1.05) |
勝ちも負けも70万円台で、差し引きはその約5%です。この「5%」が、どの取引で生まれているのかを見ていきます。
勝ちの上位を外すと
勝った取引を金額の大きい順に並べ、上から順に外して計算しました。
| 外した勝ち | 外した金額 | 残りの損益 | PF |
|---|---|---|---|
| なし | — | +34,834円 | 1.05 |
| 上位1回 | 10,118円 | +24,716円 | 1.04 |
| 上位3回 | 22,636円 | +12,198円 | 1.02 |
| 上位5回 | 33,185円 | +1,649円 | 1.00 |
| 上位10回 | 51,777円 | −16,943円 | 0.98 |
上位6回を外した時点で、損益はマイナスになります。608回のうち6回、全体の1.0%です。いちばん大きな勝ちは9月11日の+10,118円で、この1回だけで合計の約3割を占めていました。
負けの上位を外すと
同じように、負けを金額の大きい順に外しました。
| 外した負け | 外した金額 | 残りの損益 | PF |
|---|---|---|---|
| なし | — | +34,834円 | 1.05 |
| 上位1回 | 28,846円 | +63,680円 | 1.10 |
| 上位3回 | 82,180円 | +117,014円 | 1.19 |
| 上位5回 | 122,760円 | +157,594円 | 1.27 |
| 上位10回 | 200,845円 | +235,679円 | 1.47 |
※実際の取引から特定の回を外して計算した仮の数字です。外せば必ずこうなるという意味ではありません(取引を外すと、その後の残高やロットが変わるため)。過去の成績は将来の成果を保証しません。
負けの上位10回だけで約20万円、負けの合計の28.7%です。勝ちの上位10回(約5.2万円)の4倍近くあります。このEAの成績を大きく動かしているのは、勝ちの大きさより、数回の大きな負けのほうでした。
「ふつうの負け」は小さい──平均と真ん中の差
| 1回あたり | 勝ち | 負け |
|---|---|---|
| 平均 | +1,764円 | −3,708円 |
| 真ん中(中央値) | +1,716円 | −1,393円 |
真ん中の値で比べると、ふつうの負けはふつうの勝ちより小さいくらいです。ところが平均で見ると、負けは勝ちの約2.1倍になります。数回の大きな負けが、平均を大きく引っ張っているためです。
平均の勝ちと負けがこの比率だと、損益がちょうどゼロになる勝率は67.8%です(3,708÷(1,764+3,708))。実際の勝率は68.8%なので、余裕は1ポイントしかありません。勝率が約7割あっても利益が薄い理由は、ここにあります。勝率と平均損益の関係は勝率73%なのに安心できない理由でも取り上げています。
この数字から、私が考えたこと
- PFが1.0に近いEAは、数回の取引で結果がひっくり返る608回もあると安定して見えますが、上位6回の勝ちがなければマイナスでした。短い期間の成績で「勝てる・勝てない」を決めるのは、なおさら危ないと感じます。
- 改善するなら、まず大きな負けを見る負けの上位10回は、勝ちの上位10回の4倍近い金額でした。勝ちを伸ばすより、大きな負けがどの場面で出たかを調べるほうが、効果が大きそうです。ただし、外して計算した数字は効果を大きく見せやすいので、確かめるときはテストのやり直しが必要です。
- 平均だけでなく、真ん中の値も見る平均の負けと真ん中の負けが大きく離れているときは、「まれに大きく負ける」形のEAです。成績表の平均損失だけでは、この形は見えません。
まとめ
GSS2026 Alphaの608回は、合計+34,834円でした。けれども、その利益は勝ちの上位6回がなければ消え、負けの上位10回がなければ7倍近くに増える、という薄い差の上に成り立っています。
合計の数字は、たくさんの取引をならした結果です。1回ごとに分けてみると、どの取引がEAの成績を支え、どの取引が崩しているのかが見えてきます。この先の運用でも、大きな負けがどう出るかを中心に記録していきます。
※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。数値はデモ口座でのフォワード運用の結果で、実際の取引の成果を保証するものではありません。FX・CFD取引には元本を失うリスクがあります。過去の成績は将来の成果を保証しません。投資判断はご自身の責任で行ってください。